はんだ付け加工の最適な工程

急な設計変更、トラブルによる部品不足、等、短納期でどうしても部品が必要な局面は必ず訪れます。
そんな時に、部品を発注する側からちょっとした工夫をすることで、納期を短縮する事ができます。ここではそういうポイントを紹介します。
まずは、はんだ付け加工にかかっている時間について考えてみましょう。

予定通り加工を進められない、何点かのポイントがあります。
 
1:部品確認 まず、通常に流通している部品ならば、不足が起こってもすぐに調達可能です。 
しかし、SMT用は装置にセットできる状態でなければならないため、専用のスリーブにセットされている必要があります。 また異形部品はSMTに適用できない場合があり、作業時間が掛かります。
2:基板確認 金属の多い基板や、部分的に熱容量の異なる基板は、通常のはんだ付けは困難になります。 基板の状態により、トライの時間が必要となります。 部品の密集度が高い基板については、ブリッジの発生が起こりやすくなりますので、注意が必要です。
3:検査 はんだ付け加工はすぐに終わっても、その製品の調整に10倍以上の時間がかかってしまうこともあります。例えば、作成した回路からノイズが発生する場合です。この場合、特殊な測定器を用いて手作業での調整が必要となります。設計のポイントとしては、ノイズが出たとしても、位置調整や部品追加で 改善できる余地を作っておくことです。(もちろん、岸本工業では、対策の検討を行います。)
4:後処理 岸本工業では、装置の組み立ても社内で行っております。よって、外注を使う場合、タイミングが悪いと1週間待たされることもありますが、少量であれば迅速に対応する事が可能です。
5:生産スケジュール 上記全てうまくクリアしても、肝心なはんだ付け加工の機械自体が1ヶ月先まで空いてない。という事態も考えられます。試作専業の業者ならば、まずこういった自体は無いのですが、量産加工と試作を両方行っている業者は、たまたま長い量産がはいっていたりすると、対応できない事もあります。ここのところは、加工業者に注文の前に確認を取っておく必要があります。岸本工業では、量産も試作も対応しておりますが、ほとんどの製品が機械の占有時間で1週間を超えることはありません。また、たとえ量産が入っていても、短納期製品も並列で処理できるような仕組みをとっているので、短納期に強い会社といえるでしょう。